2016年10月15日土曜日

出光興産、昭和シェルと合併延期を発表

出光興産が、昭和シェルとの合併延期を発表しました。創業家側が反対しているので、経営は合併を延期せざるを得なかったのですね。
出光興産は、創業家が資産管理会社も含めると実質1/3以上の株を持ち続けていると言われています。このため、創業家の反対する合併を推し進める出光興産の現経営陣は、直近の株主総会で、社長をはじめ複数の役員が50%台という極めて低い賛成多数で信任されています。日本の上場企業だと、役員は多くの場合90%を超える高い信任率で株主総会で信任されるものなので、この信任率の低さは際立っています。

役員の信任の状況を見ても、合併などの重要事項の決定に対する拒否権(1/3以上の株)を創業家が持っているということが証明されているようなもので、経営陣は創業家を説得できない限り合併はできないのでしょう。説得できていないのであれば、延期を発表したのは無理もありません。
創業家は「昭和シェルとは企業文化が合わない」と主張しているようです。出光興産の経営陣は「説得する」と言っているようですが、合併することで創業家の合併後の会社全体に対する持ち株比率が下がり、経営に対する口出しが今よりやりにくくなるわけですから、なかなか説得は難しいのかもしれません。

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